ブルーカーボン生態系って知ってますか?
こんにちは。
AQUAMANです。
今回は、SDGs(持続可能な開発目標)「13.気候変動に具体的な対策を」 「14.海の豊かさを守ろう」について少しだけ触れてご紹介したいと思います。
皆さんはブルーカーボン生態系って知っていますか?
海洋生物の作用により隔離・貯留される炭素のことをブルーカーボンと言います。
ブルーカーボン生態系には、海草藻場、塩性湿地、マングローブ林、干潟などがあります。
※グリーンカーボンは、陸上生物の作用により隔離・貯留させる炭素のことを言います。
ブルーカーボンは地球温暖化防止の新しい二酸化炭素吸収方法として注目されています。
<ブルーカーボン生態系の仕組み>
・大気中にCO2が排出される
工場などから排出された二酸化炭素は陸上生物などで一部吸収、一部は海洋に循環します。二酸化炭素は海水に溶け込みやすく、陸上生態系の吸収率13%に対して海洋生態系の吸収率は30%と遥かに多いことがわかる。
・海水にCO2が溶け込む
大気中の二酸化炭素が海水中の「重炭酸イオン」「炭酸イオン」になります。
・海洋植物がCO2を吸収
海洋植物が光合成の為にCO2を吸収します。二酸化炭素を吸収した海洋植物を餌とする魚が食べた場合は、体内に移って糞となって排出されます。そして二酸化炭素や炭酸イオンとなりまた循環します。
・海洋生物が死滅、炭素を貯留
海洋植物が死滅し、海底に貯留されます。酸素を必要とするバクテリアは活動が大変遅いです。陸上に比べて海中には酸素が少ないからです。その為、死滅した海洋植物がバクテリアに分解されるスピードが大変遅いので炭素を長期貯留できます。
これがブルーカーボン生態系の仕組みです。
ブルーカーボン生態系にサンゴが入っていないのはなぜでしょうか?
最終研究結果がまだ出ていないようなので、確かなことは言えませんがサンゴに共生している褐虫藻が吸収する二酸化炭素より排出する二酸化炭素が多いからだそうです。私も詳しいはわかりませんが、大気中に排出された二酸化炭素が海水に溶け込み、それをサンゴが吸収しているから「ブルーカーボン生態系」って言ってもいいような・・・
0コメント