水槽内における水流の極み
こんにちは。
AQUAMANです。
サンゴや海水魚を上手に飼育するために何が必要でしょうか?
それは光(照明)・水質・水流です。
光はサンゴにとって光合成や色揚げに対して必須であり、水質はミネラルの補充などで必要です。
では、水流はどうして必要なんでしょうか?
その理由を紐解きます
自然界では波は常にあります。波ができる理由は「月の引力」と「風」によるものです。
地球の周りを回っている月の引力に海水が引っ張られてできる「歪み」と高気圧や低気圧のような気圧による影響で風が生み出され、それが波となります。この波が海中では水流となり、常に清浄された海水を循環させています。
このように自然界で起きている水流を水槽内で再現することでメリットが生まれます。
水流があることでデトリタスが溜まらないようにすることやサンゴの粘液・褐虫藻などを纏わりつかせないようにするためです。海水魚にとっては淀みを無くすことで病気になりにくくするためです。もちろん、体力をつけるため(運動)にも必要です。
水流を作ることで様々なメリットがあることがわかると思いますが、次にどうやって水流を作るのかご紹介します。方法は2つあります。
1つは、水槽内を循環させるメインポンプの水流です。メインポンプから吐き出せれた水が水槽内に水流を作ってくれます。(弱い水流になる)
もう1つは水流ポンプで循環させる方法です。メインポンプとは別に水槽内に水流ポンプを設けます。これはランダムな多方向からの水流を作り出せるので、自然界の海のような水流を再現できます。1方向からの流れでは単一な水流となります。しかし、造波系ポンプであれば押す波と引く波の2パターンを再現し、強弱をつけて管理できます。
淀みができにくくランダムな水流を作るためにどんな水流ポンプを選べばいいでしょうか?
水槽サイズが60㎝~120㎝であれば2つ付けることをお勧めします。1台だけではランダムな水流は作れません。水槽の左右に付けることで循環します。正方形の水槽であればどこでも大丈夫です。もちろん、ライブロックの高さや置く場所によって、水流ポンプの位置を変える必要があります。サンゴに直進的な水流が当たってしまうのは良くないので、多少上下左右して調整します。
海外水槽を拝見すると90㎝~120㎝水槽で水流ポンプを4台設置しているアクアリストもいます。ここまで設置すればデトリタスも溜まらないので綺麗な海水を維持できます。
初めて海水魚やサンゴを飼育する方は、必ず水流ポンプで悩むと思います。
購入して設置してみたけどうまくいかないなど・・・
水流ポンプも高価な買い物です。失敗しないように水流ポンプを購入したいですね。
もし、水流ポンプを購入したいけど、どれを買っていいかわからない方は、水槽の写真を見せていただければ的確にご説明し機器選定致します。お気軽にご相談ください。
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